ASKAのNEWアルバム『Too many people』について

ASKAが逮捕後初のフルアルバムをリリースしましたね。
何だかんだで待ちわびていた新譜です。
感慨深い想いで聴きました。

以下感想。
まず総論。



1 声が凄い。
かつてのASKAはものすごく高いキーの曲を、独自の歌唱法で太い声のまま歌い上げたものだった。
高いキーでも声が細くならないという。そんな人はね、なかなかいないのよ。
(オペラ歌手とかは別にしてね。)

Kicksの頃に喉を痛めてからというもの、本人も納得のいく歌唱は長らく出来ていなかったと思う。
数年前から、使っていなかった左の声帯を意識的に使うトレーニングをしてきたと本人が告白していましたね。
それが奏功してきたのだと思う。

何年か前にBank Bandと一緒にSAY YESを歌ったことがあったが、個人的にあのときの声には非常に違和感があった。
当時、ファンの中には悪い意味で違和感を感じていた方もいたようだけど、自分はどちらかというと良い違和感を感じていた。
確かにピッチは安定していなかったんだけど、発声が、それまでの掠れ声とは一変していたから。

悪い言葉で言えば、細いというか、幼いというか。
一方で良い言葉で言えば、若いというか、おろしたての新品のような印象を受けた。

今にして思えば、あの頃がトレーニング時期だったのかなと。

新しい左の声帯を使いこなせるようになってきて、声が出ない間カバーしていた技術と相まって、
表現の幅が格段に広がったように思う。
個人的には、単純な声の好みで言えば、88年~92年の頃が最盛期だった。
あの頃はホント完璧超人。全盛期が神がかっていたので、安易に今が全盛期というふうには言えない。

そんなふうに、全盛期の凄さゆえに、ASKAの声には高いハードルを課しがちな自分なのだけど、今回は声が素晴らしかった。
やはりASKAは声が出て、ナンボです。いくら曲が素晴らしくても、かつての完璧超人が脳裏に焼きついている私たちは、
やはりあの唯一無二の歌唱を求めてしまう。今回はその期待に応えてくれた。

苦しそうに出す声は、苦しさが伝わる。
ASKAの声の調子がホントに悪かった頃、彼の歌を聴いていると、僕は喉がイガイガしたものだ。
物理的に一緒に声を出して歌っているわけではないのに、僕の喉は毎回のようにイガイガになった。
おそらく、声は出していないくても心が一緒に歌うから身体が共感してしまうのだと思っている。

今回は、全盛期のような、鼻を抜けていく柔らかさはないものの、苦しそうではなく凄くいい声で、高い声が太くよく出ていた。
これが一番大きいと思う。元々、冗談でしょ、ってくらい歌のうまい人が、いいコンディションの声で、いい曲を歌うんだから、
最高に決まっている。




2 ザックリしたサウンドが声の勢いにマッチ
SCENEⅢの頃までは、とにかく細部にこだわって音作りをしていた。
アンサンブルの響きにこだわるというよりは、歌の世界観をいかに表現するか、楽曲にどういう服を着せるかと
いうことに物凄く物凄く時間をかけていたように思う。

前作、今作でも勿論こだわってはいるんだろうけど、かつてほどの執着を感じないのだ。
それよりは、出来上がった詞曲を早くファンに届けたいという想いが強くなってきていると思う。

「時間は消えていく。ここから先は。」

十分に残っているとはもはや言えない時間の中で、こだわりにこだわって、例えば5年かけてアルバムを1枚
作ることよりも、「今」をなるべくタイムラグを空けずに「今」届けることにシフトしているのではないだろうか。

結果として、各楽曲の世界観から緻密に時間をかけて音作りをしていくのではなく、各楽曲が持っている音楽の力に
ある程度まかせ、信頼のおけるバンド仲間の音楽力にある程度委ね、楽曲を仕上げていく。
そんな良い意味で粗い感じの音が、復活した声の勢いと、今回は非常にマッチしていると感じた。



3 かつての作風を網羅するかのような楽曲のラインナップ
今まで数多の名曲を世に送り出してきたASKAだが、今作では、それらの片鱗がいたるところに顔を出していると感じる。
かつてのASKAは、「誰にも、他の何にも似てない」ことに最も美意識を置いていたと思う。

「人と同じことはやりたくない。」
いかにも言いそうなことではないか。
「誰にも、他の何にも似てない」の対象は、もちろん、過去の自分にもだ。

例えば、良いフレーズが浮かんでも「あ、これどっかで聴いたことあるな」というアンテナの感度が異様に高いのだと思う。
(巷には、お前はもっとアンテナの感度あげろよ、という作曲家もどきが跋扈しているけどね。)
でも、ここもちょっと緩くなってきたのかな、と感じる。
その結果、50曲余も作って13曲を選りすぐるという芸当が出来たのではないか。

だんだん「こまけえこたあいいんだよ。」という境地になってきているのでは。
これは曲、アレンジだけではなく、歌詞にも言える。
天才のこだわりが緩くなって、一般人のレベルまで下がって量産体制に入ったというのは言いすぎか。

とは言っても、もちろん肝心なところの手綱まで緩めているわけではないから、
クオリティの違い云々という意味ではなく何を志向するのかという話。今回は何しろ全体的に勢いがあった。
こだわりすぎは勢いにとっては障害になる場合もあるので。




・・・・ふう。
やはりASKAには色々想いがありすぎて、冗長になりすぎるなー。何が言いたいか分からなくなってきた。
とりあえず今私は、このアルバムを何度も何度も聴いてます。やっぱ凄いこの人って改めて思う。

総論のあとに、楽曲ごとに感想書こうと思ったんだけど、長くなりすぎたんで一旦やめます。
気が向いたら続きを書くかもしれません。。。



【収録曲】
1. FUKUOKA
2. Be free
3. リハーサル
4. 東京
5. X1
6. それでいいんだ今は
7. Too many people
8. と、いう話さ
9. 元気か自分
10. 通り雨
11. 信じることが楽さ
12. 未来の勲章
13. しゃぼん

星空の歌

星空の歌が好きだ。
というか星空そのものが好きなんだけれども。

星空の歌ってだけで、一割増し良い曲に聴こえてしまう。星空びいき。

好きな星空の歌、パッと思いつくところだと…。

「Final Love Song」井上陽水
「夏の終わりのハーモニー」井上陽水安全地帯
「嘲笑」ビートたけし
「見上げてごらん夜の星を」坂本九
「星に願いを」ピノキオの主題歌
「銀河鉄道999」ゴダイゴじゃないほう
「夢光年」宇宙船サジタリウスのエンディング 影山ヒロノブ

マイラバも星関係の曲があるけど、また系統が違うやね。

マイラバも小林武史だし、男性歌手ばっか並んでるところを見ると、男特有のロマンの世界なのかもね。

女の人が歌う星空ってあんまイメージわかない。そういや井上陽水が矢野顕子と架空の星座っていう歌をうたってたっけ。あれも良かった。

上で挙げた好きな星空の歌、メロウで切ないものばかりなところを見ると自分にとって星空はそういうものなのだろう。

数少ない自作の曲で、星空イメージの曲は既にあるんだけど、星空の歌をまた書いてみたい。
こんな人です

長屋五右衛門

Author:長屋五右衛門
音楽に関してはメロディ原理主義者。音楽以外ではプロレス、B級グルメ、巨大なモノ、仏像等を愛好。1977年生男。

ブログの更新は超不定期です。
ツイッターではダラダラやってます。

あと、これも不定期ですが自分でも歌を作ったりしてます。
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